「VPN装置の脆弱性を突かれた」「取引先経由で侵入された」——連日のように報道される製造業へのランサムウェア被害。
多くの経営者様が、ファイアウォールやEDR(エンドポイント検知)の導入など、「侵入を防ぐ」対策には投資されています。しかし、「侵入された後、データそのものが守られているか?」という問いに、自信を持って「YES」と答えられる企業は驚くほど少ないのが現実です。
特に盲点となりがちなのが、生産管理システムや受発注システムから日々吐き出される「帳票データ(図面、仕様書、請求書、作業指示書)」です。
平文のPDFは、攻撃者にとって「格好の餌」
工場や拠点の現場では、以下のような運用が常態化していないでしょうか?
- 基幹システムからPDFをダウンロードし、個人のデスクトップに保存している。
- ファイルサーバーに、「図面_v2.pdf」のようなファイルが平文(パスワードなし)で大量に蓄積されている。
- 閉域網(オフライン)だから安全だと信じ、ファイル自体の暗号化を行っていない。
攻撃者にとって、これらは「宝の山」です。一度ネットワーク内部に侵入を許せば、これらの平文ファイルは瞬時に盗み出され、「公開されたくなければ身代金を払え」という二重脅迫の材料に使われます。
NIST SP 800-171 が求める「あるべき姿」
米国の国防総省が調達基準として定めたセキュリティガイドライン「NIST SP 800-171」では、重要情報(CUI)の保護において、以下の要件を求めています。
- アクセス制御: 権限のない者がデータを閲覧できないこと。
- 監査と責任追跡: 「誰が・いつ」データに触れたかログを残すこと。
- システムと情報の完全性: データが改ざんされていないことを保証すること。
つまり、「ファイルが生成された瞬間から、暗号化と追跡機能が付与されていなければならない」のです。しかし、既存のシステムでこれを手作業で行うのは現実的ではありません。
「生成即暗号化」でデータを守り抜く
私たちMISTが開発した「XINCA NEXUS(シンカ・ネクサス)」は、この課題を解決するために生まれた、次世代の帳票基盤です。最大の特徴は、「帳票生成エンジン自体が、セキュリティ機能を内包している」点です。
1. 自動暗号化
PDFが生成されるメモリ上の処理で、AES-256等の強固な暗号化を自動適用します。平文のファイルがディスクに書き込まれる隙を与えません。
2. ローカル保存ゼロ
閲覧はセキュアなビューア(または制御されたブラウザ)で行い、端末へのファイル保存を禁止する運用が可能です。
3. 閉域網(エッジ)対応
インターネット接続ができない工場や重要インフラの環境でも、スタンドアロンでこれらの高度なセキュリティ機能が動作します。
結論:経営の責任として「データそのもの」を守る
サイバー攻撃を100%防ぐことは不可能です。しかし、「盗まれても、暗号化されていて読めない状態」にしておけば、情報漏えいの被害は最小限に抑えられます。
既存の生産ラインや基幹システムを止めることなく、帳票部分だけを「NIST対応のセキュア基盤」へ置き換える。それが、XINCA NEXUSが提案する、最も現実的で強固なBCP対策です。
既存システム(Java/オンプレミス)への影響を最小限に抑えた導入構成をご提案します。
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